最初の結婚を30歳でしました。アメリカ人の夫と共にアメリカで約6年暮らし一緒にリーマンショックしばらくしてから日本に引っ越してきました。何年かたって私の方が一方的に離婚をしたいと考えるようになりました。このまま一生を終えるのは一度しかない人生なのに嫌だ!と思ったのです。クリスチャンとして育ち、同じ信仰を持つ人と結婚したのですがその宗教をやめて自分の意思で自由に生きたいと望んだのです。夫はとても優しく良い人でした。決意するまでに数年を要し、何も悪くない夫に自分の気持ちや計画を話しました。まずば別居をしたのですが、日本語ができない彼を一人きりにすることはできず、手頃なアパートを見つけるまでは私の両親の家で数ヶ月暮らしてもらいました。
私は友達の家に居候し、仕事に行きその時は派遣社員として暮らしていたので正社員の仕事も探しました。離婚が決まってからは私も自分のアパートを見つけて引っ越しましたが、その時から自分の親との関係が絶たれました。それまではとても仲が良かったので悲しかったのですが、宗教をやめて離婚をして新たに自分の人生をスタートさせると言うことは本当に一人になると言うことでした。 一人っ子なために兄弟もいません。でも自由に生きることができ、しがらみがなくなった初めてアパートで一人で過ごした日曜日嬉しくて泣いたことを今も覚えています。 元夫は素敵な日本人の奥さんと再婚して双子も生まれ、元気にアメリカで暮らしています。信仰に関係なく自由に人を好きになれるという生活がスタートしました。
しばらくしてお付き合いする人ができて数年関係が続きましたが4年近く経った時に「ああ、良い景色や美味しい料理を一緒にシェアして安心してずっと暮らせる相手が欲しいなあ」と思い始めました。恋愛ではなく人生のパートナーを求め始めました。お付き合いしていた人は感性や好きなことが同じで大好きでしたがアスペルガー症候群のため、一緒に暮らすことは難しいと彼自身も思っており私もパートナーとしてずっと行くのは難しいと思っていました。文章にしてうまく表現できないのですが、更年期が多分軽く始まってきたのか歳をとって気が弱くなったのか精神的に少し頼ったりしたいと強く願い始めたのです。お別れして他の人と短い間お付き合いしましたが何か違うと感じました。全くの一人で仕事の休みをとってタイに旅行へ行き、これから自分はどういう人生を望んでいるのか考えてみました。 帰国してからマッチングサイトで同じように人生のパートナーを探している人を探す方が現実的かも知れないと思い登録をしてみました。私が利用したのはアメリカ発祥で世界中にいる登録者からAIが自分に合いそうな人を選んで候補に上げてくれるeHarmony というサイトです。200ほどある質問に答え自分の好みや嗜好も書いてあとはマッチする候補者から良さそうならコンタクトを取ったり、お相手の方からメッセージが来たりします。 私は日本人の男性とお付き合いをしたことがありません。人種は特にこだわりがないのですが、文化的に欧米が自分に合っていると感じます。
サイトを通して何人かやり取りをしたのですがその中の一人の今の夫となる人が一番わかりやすい人となりと感じました。たまたま同い年で彼も離婚をしており、まだ家に一人扶養している娘がいましたが私の方に子連れに対する抵抗がなかったので気になりませんでした。職場が同じとか比較的近くに住んでいる人で普段の生活を垣間見ることができる状況ではないのでお互いに「思っていたのと違う」とか「がっかり」する点は必ず出てくると思っていました。20代ではないので憧れや夢?のような淡いものも少ないですし・・・出会ってから4、5年経ってやはり少し違うなという点はありますがお互いそう感じているだろうし総体的な人間性は変わらず安心して信頼できるのでありがたいです。AIの出すデータを全面的に信頼するのはやめた方がいいと思いますが、侮れないとも感じました。私と彼のマッチ度は実はそれほど高くなく74%ほどでした。話や多分この人とは本当に合うだろうなと感じた人とは104パーセントなど高い数字が出ていたのです。私と夫はお互いに擦り合わせる努力が必要です。マッチ度がとても高かった良い方はやり取りの途中で難病にかかり、治療が始まりお付き合いは断念したのですがメッセージのやり取りは病状が安定した今年の初めまで続きました。
お互いが一緒に暮らしているということが大切でこれからの人生冒険や興奮する非日常的な生活はないかも知れないし若い頃ほどそれを望んでいませんが幾つになっても学んだり成長はしていくことができます。相手を変えようとせず受け入れて仲良く歳を重ねて行けたらいいなと思います。
日本にいると若さがもてはやされ(若いのは素敵なことですが)40代を過ぎたらもう価値が半減のような感じですが私が一番恋愛もオシャレも楽しかったのは40代でした。体力もまだまだありました。いい歳して○○してみっともないと考えず、諦めずもっと楽しんでいる40代以降の方々を見たい!と強く思います。60代でも80代でも好奇心を失わずたくさんのことにチャレンジしたり楽しんでいる方に憧れます。自分もそんなふうに歳を重ねたいです。