私は甘酒が大好きです。好きになってからまだ数年しか経っていませんが化粧水・フェイスマスクも甘酒でできているものを買っていた時期があります。子供の時は発酵した匂いが鼻に付き、好きではありませんでした。日本にいれば好きな酒造元から酒粕を購入したり市販のものでもとても美味しいものを好みに合わせて選ぶことができますが、オーストラリアしかも日本食レストランやスーパーなどない田舎で暮らしている私は手に入れることはできません。
幸いなことに最近とても近くに日本人の素敵な女性が住んでいることがわかり知り合うことができました。彼女はベジタリアンで手作りで色々な味噌などの発酵食品を手作りしています。米麹も作っているので数日前に分けていただきました。
味噌や塩麹も作りたいと考えていますが私の頭にまず浮かんだのが「甘酒が飲みたい!」という考えです。飲む点滴とも言われていてとても体に良いものです。 早速Google検索してヨーグルトメーカーも日本の炊飯器もない状態でどうやって作るか調べ、自宅にあるものを利用して作ることにしました。
必要なものはThermosのようなしっかり保温できる水筒、お水、米麹、そして温度計です。お水を鍋に入れ、60度まで温度を上げそこに米麹を入れます。その後65度までさらに上げて魔法瓶に入れます。4時間後に再度温度を測り、下がっていたら取り出してまた65度まで温めて戻します。私の場合はお米が全ての水分を吸ってしまっていたので少しお湯を足しました。8時間〜12時間醗酵させるという記事と24時間というものがあったのですが、私は昼過ぎに始め、翌朝起きてから魔法瓶から取り出し鍋に入れ65度に温度を上げてさらに鍋のまま余熱を使って保温しました。
甘酒は古くからある飲み物です。日本書紀に甘酒についての記載があり奈良時代にすでに存在していたようです。(もっと古くからあったかもしれないですが)疲労回復、美容に良い、抗酸化作用もあり何より美味しいのでとてもありがたい食べ物だと思っています。電気も便利な道具もない状態で昔の人は発酵食品を作りました。私も痒い所に手が届く、物に溢れた日本を離れ多少田舎暮らしで不便を感じることもありますがゆるりとスローな暮らしを楽しみたいと思います。 今回作った甘酒は少し甘味が少なかったため、温度を少し上げた状態でキープできるように何か方法を考えたいと思います。