6週間弱日本に帰っていました。本当は来年の3月くらいから一月ほど帰ることを希望していたのですが、お世話になっていた叔母が突然100万人に一人かかるという難病になってしまったのです。遺伝性や生活習慣に全く関係なく突然なるプリオン病というものです。(ヤコブ病とかゾンビ病ともいう)脳にたんぱく質が沈着し、あっという間に記憶や意識、運動機能も奪われ死に至る病気です。9月あたりから”頭がふわふわする”と言っていて様子を見ていましたが治らず、車の運転も怖くなりやめてしまいました。
10月に入りあまりにも具合がおかしいので脳外科のある病院に行きMRIを撮ってもらいました。それ以前にもかかりつけの内科の先生に相談したりしていました。MRIにはきもーちうっすらと白いモヤのような物が見られ、先生に紹介状を書いてもらい市立病院の脳外科に予約を入れました。
予約の日に検査入院をすることになり10月下旬に入院しました。話は戻りますがオーストラリアにいた私は日本に電話して脳外科に行く少し前から叔母と電話で話をしていたのですが、彼女がいう”ふわふわする”という言葉の通り、私が叔母と電話で話す感じもふわついているのです。心ここに在らずではないのですが本当に私の話を理解して聞いているのかな?と感じるのです。認知症?などと少し思いました。会話はきちんと成り立っていましたがいつもとは様子が違うのです。
また話は戻り入院したのが10月下旬で叔母の娘の私にとって従姉妹にあたる彼女と”1週間くらい病院でゆっくりしたら戻ってくるよ”(以前にも秋口に具合が悪くなり入院して回復するという経験があったので)と話していて来年の春に私が日本に行ったら一緒に〇〇に遊びに行こうねーなどと話をしていました。
数日後、従姉妹から泣きながら電話がありました。”叔母が夜看護師さんとお手洗いに行った際倒れて意識が朦朧としている”とのことでした。タクシーを呼んでとにかく病院に行くように伝えまた連絡をくれるように頼みました。
緊急でMRIを再び撮ってその結果が1週間ほどの間に脳のかなりの部分が白くなっており可能性としてはプリオン病・痙攣・認知症ということでしたが先生はプリオン病では?と推測されました。このプリオン病について書き始めると長くなるのでまた別の機会にしたいと思いますが記憶がものすごいスピードでなくなるとのこと、早く会いに来て欲しいと言われ、まだオーストラリアの永住権が降りる前だったので基本的に国外に出ることは禁止されていましたが、夫の助けで移民局に緊急の理由のため国外へ出る許可を申請しました。叔母のMRI画像付きの診断書を送ったせいかご親切にも24時間くらいで許可が降りました。 11月の11日にフライト予約を入れそれからしばらく日本に帰っていました。
写真は叔母が子供の頃を過ごした静岡県三保の海岸です。