2019年の11月に仕事を辞め、現在の夫と暮らすためにオーストラリアに来ました。
二人が出会った時、彼は自分で作った約15mの長さの船でクイーンズランド縦断の旅の途中でした。天気の良い日にはパプアニューギニアが見えるThursday Island 付近に数ヶ月停泊中でした。そのため私はまずケアンズまで飛行機で飛び、国内線に乗り換えて島にきました。そこから最北端のCape York Peninsula (ケープヨーク)までセーリングをしてそこから南下して彼の家のあるハービーベイまで戻るという計画でした。いきなり二人きりのネット環境なしの船の旅です。そしてエンジンには頼らず、風に頼る船旅なので3ヶ月くらいかかるらしいということでした。本当に色々なことがあったのでまた他の記事で少しずつ書いていきたいと思いますが、今までで見た中で一番美しい島について今回は紹介します。
天候が荒れることがわかっており、船を緊急でどこかの島の影に停泊して嵐をやり過ごす必要が生じて上陸した場所です。グレートバリアリーフの中の一つの島ですが名前がわかりません。基本この島は守られており上陸禁止(停泊も禁止エリア)なのです。嵐の前なので曇っているにも関わらずこの海と島の砂浜の美しさ!こんな美しい場所があるなんて!と本当に感動しました。白い砂浜と島の奥の方の砂利や土のある場所の間には小さな貝殻が広がります。
海カメが産卵に来る場所で、私たちは島の内陸部には入りませんでした。一番したの写真の足跡のついている地点の内側のラインは海カメが這っていった跡です。
国が立ち入り禁止にしている島のため、停泊している船などをチェックするために定期的に小型飛行機で旋回します。私たちは家に着いたら罰金の督促状が届いているかもしれないねとビクビクしましたが嵐が過ぎてすぐに出発したためか届いてはおらず安心しました。
パラダイスってこういう場所のことを言うのかもしれないと思いました。人の手がついていなくて動物と静かな海のみ。この美しい島にも流れ着いたゴミがあり、心が痛くなりました。家の中の物を便利だからと言って買い増やすこと、ゴミの処理の仕方、水に流す洗剤など自然を壊さないような物を選ぶなど地球にやさしい暮らしを心がけたいと思います。